同じものを、別の部署でも作っていました。
「一緒にやりませんか」。別の部署の、同じ役職の人から、そう言われた日がありました。
振り返ってみると、それまでの僕は、仕事の組み立てをまず自分の部署の中で終わらせるものだと考えていました。
同じものを、別の部署でも作っていました。一緒にやってみて初めて気づいたことがあります。今日はその話です。
「一緒にやりませんか」と、向こうから言われました
別の部署の同じ役職の人から、うちの部署にできることを見込んだ話が来ました。
一緒にこの案件をやらないか
内容は、こんなものでした。そちらの部署はこれが強い。
こちらにはその知識はないけれど、別のことはできる。一緒にこの案件をやらないか。
お互いに新しい領域だから、将来につなげたい。そういう話でした。
向こうは、うちの部署に何ができるかを知っていました
向こうは、うちの部署に何ができるかを知っていました。だから、その話が来たのだと思います。
向こうにとっても、うちにとっても、初めて手を出す領域でした。
ナギ
同じ役職の人と話すこと自体は、前からありました。最後に決めるのは自分だ、という話は前に書きました。
それでも、この日の話は、僕がそれまで持っていた仕事の組み立てから外れていました。
僕は、自分の部署で終わらせる方がいいと思っていました
それまでの僕の仕事の組み立て方は、まず自分の部署の中で完結させることでした。
自分の部署のことは、自分の部署で見る。それが当たり前だと思っていました。
別の部署と関わる仕事も、会話や相談もありました。ただ、仕事そのものを二つの部署で一緒に組み立てる発想は、僕の中にありませんでした。
その発想がなかった理由は、はっきりしています。
仕事は、自分の部署の中で終わらせる。その方が、管理職として評価されると思っていました。
二つの部署でやって、一定の成果が出ました
一緒に進めて、一定の成果が出ました。うちの部署だけでは、そこまでできなかったと思います。
専門性の高い仕事が増えて、一つの部署だけで完結しにくい案件が増えたと感じています。一緒にやった方が、高い成果が出せる案件もあります。
声をかけたのは、向こうでした。その案件を、二つの部署で一緒に進めることになりました。
部署の外の人へ伝える力
メンバーの得意なところを使う機会になりましたし、自分たちの実力を測る機会にもなりました。
メンバーも、新しい知識を得ました。それ以上に、うちの中では通じる説明を、部署の外の人にも伝わる形へ変える経験ができました。
部署の外の人へ伝える力は、多くの仕事で土台になる力だと思っています。この経験は、その案件だけのものではないと感じています。
同じマニュアルを、別々に作っていました
🧾 この章の話
似た役割のマニュアルが、部署ごとに並んでいた話です。
同じツールを使う部署が、更新や入れ替えのタイミングで、それぞれにマニュアルを作ることがありました。
同じツールなのに、部署ごとに少しずつ違うマニュアルができます。似て非なるものが、並びます。
課の中で人ごとにやり方が違う、という話ではありません。部署ごとに、似た役割のマニュアルがそれぞれありました。
話して、受け持ちを分けて作りました
話して、受け持ちを分けて作りました。実際に、合理的に進みました。
ナギ
効率化の工夫も、同じことが起きると思います。各部署が別々に考えれば、これも似て非なるものになって、それぞれが時間をかけることになります。
マニュアルを一緒に作ったから、すべてが解決したわけではありません。ただ、作る手間は減りました。
使いどころで部署ごとにできることが違っていたので、一つの部署だけで作るより、できあがったものの使える範囲も広がりました。
ポイント:一緒に作って、変わったこと
- 作る手間は減った
- 一つの部署だけで作るより、使える範囲も広がった
この一件は、向こうから来ました。ただ、僕から持っていくこともあります。
自分の部署で作っているものの中に、別の部署でも似たものがないか。この記事を読んで一つ思い浮かぶものがあれば、今回の話はそこからつながると思います。
一緒にやらずに、助言だけ返した話もあります
話を聞いているうちに、こちらで受けるより、その部署の中で進めた方が近道になる点が見えてきたことがあります。
相手は、同じ役職の人でした。聞き始めたときは、こちらで引き受ける話に見えました。
近道になる点を伝えて、こちらでは引き受けずに終わりました。
相手の中でできるようになった方が、その先も残る
受けた方が早かったかもしれません。それでも、こちらで引き取るより、相手の中でできるようになった方が、その先も残ると思いました。
それでよかったのではないか、と今は思っています。
同じ役職の人に、知っている答えを返すこともあります。一緒に作る案件もあれば、助言だけ返す案件もある。濃さは、案件ごとに違います。
まとめ|「自分の部署で完結する方がいい」とは、もう思っていません
向こうから声がかかった案件を二つの部署でやって、一定の成果が出ました。同じものを別々に作っていたことにも、気づきました。ただ、何でも一緒にやればいいわけでもありませんでした。
出し合った方が全体としてよくなる案件は、一緒にやる。相手の中でできるようになった方がよいものは、助言だけ返す。
自分の部署で完結させることを当たり前だと思っていたころの僕には、この二つの分け方がありませんでした。
📮 この二つの分け方
- 出し合った方が全体としてよくなる案件は、一緒にやる
- 相手の中でできるようになった方がよいものは、助言だけ返す
別々に作っていたマニュアルは、どれも間違ってはいませんでした。似た役割のものを、部署ごとに別々に作っていただけです。
※この記事は、一人の管理職の一次体験です。部署・案件の中身・時期・人数は、特定できないよう複数の経験をもとに再構成しています。相手の言葉は、意味を変えない範囲で整えています。
— Calmly. Surely. —
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