この前お願いしたこと、止めます。

(更新: ) 著者: ナギ
#40代管理職 #管理職 #マネジメント #部下との関係 #任せ方 #伝え方
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この前お願いしたこと、止めます。落ち着いたプラム色の背景で、机を挟んで若手の部下と向き合う40代の管理職

進めてもらっていた検討を、僕から止めたことがあります。誰かに止められたのではありません。

言うのは、思っていたより短く済みました。考えることが残ったのは、そのあとです。

ナギ
ここまでの結果が得られたのであれば、一旦止めましょう。

ナギ

その検討を出したのは、僕でした

その検討をお願いしたのは僕で、途中の結果を見て要らないと分かったのも僕でした。

改善の検討でした。そのときは要ると思っていた検討を、いくつか先まで渡していました。

途中の結果を見ると、最初に思い描いていたものとは、少し違う結果が出ていました。その結果だけで、続きの検討をしなくても分かることが、もう出ていました。

途中の結果を見たら、要る材料は、もう揃っていました。

判断した時点では、要ると思っていました。途中で見える情報が増えて、そこまでは要らないと分かりました。

部下が止めてくれて助かったことは、何度もあります。その話は、前に書きました。

今回は、止めたのが僕だった話です。

その人は、僕の言ったとおりに進めていました

🧾 この章の話

僕が要ると言った検討を、その人がそのまま進めようとしていた話です。

その人は、僕が「要る」と言った検討を、そのまま進めようとしてくれていました。その人が悪いわけではありません。

僕が要ると言ったのだから、要るものとして進めるのが普通です。上司が一度そう言えば、部下はそのとおりに動きます。

僕の頭の中では、各段階の結果を見て、右へ行くか、左へ行くか、止まるかを決める仕事でした。渡したのは、そのとき考えられる段階の並びでした。

「結果しだいで要らなくなる」は、僕の頭の中にだけありました。落ち度があるとすれば、僕のほうです。

僕が要ると言った検討は、その人の中では、最後まで要る検討でした。

進捗を共有する場で、こう言いました

たまたま参加できた進捗共有の場で、僕はその場で止めると言いました。

若手の部下
ここまで、検討が進んでいます。

若手の部下

ナギ
ちょっと待ってくださいね。ここまでで、核心は得られていますよね。

ナギ

止めると決めたのは、その結果を見た瞬間でした。言うのに時間はかかりませんでした。

同席していた中堅の部下が、確かに、ここまでやってあれば終わりにしてもいいかもしれない、と言いました。僕一人の見え方ではなく、その場にいた人の目でも同じでした。

そうですよね、と僕は言いました。要る材料は揃っているので、ここまでをまとめましょう、と。

進めているところに、立ち会えない日もあります。そういう日は、週の報告の場で気づきます。

方向が違うと思ったとき、これ以上は要らないと思ったとき。「ちょっと待てよ」と感じたら、すぐには判断を言わず、詳しく聞く場を設けてから伝えるようにしています。

ポイント:その場にいられないとき

  • 週の報告で「ちょっと待てよ」と思ったら、すぐには判断を言わない
  • 詳しく聞く場を設けてから、判断を伝える

「え? これ、無駄ですか?」

返ってきたのは、無駄ですか、という短い言葉でした。

若手の部下
え? これ、無駄ですか?

若手の部下

あとから分かったこと

その表情を見て、僕は「もっと早く言ってほしかった」と受け取りました。その人が手を動かしていた部分が、確かにありました。

少し遅れて、その人が続けました。次の検討が要ると聞いていたので、もう着手している、と。

言った僕は、そこまで進んでいたことを知りませんでした。止めると言った時点で、その人のところには、進めていたものと、着手したばかりの次の検討がありました。

判断の材料には、なっていました

無駄ではありませんでした。判断の材料になり得たものですし、まとめておけば、あとの人が同じ検討を繰り返さずに済みます。

取り組みの中身は、報告書にまとめます。改善の検討は、数年たつと、人が入れ替わって同じ場所で同じ検討が起きることがあります。

まとめが残っていれば、そのときに一から始めずに済みます。検討の中身は、あとで同じことをする人の材料になります。

自分の未熟なところは、そのまま伝えました。各段階で何を見て決めるのか、そこを示せていなかったと、あとで振り返りました。

相手の時間を使わせてしまったあとに、返す言葉のほうが抜けていた話は、前に書きました。今回は、言葉は伝えたのに、進めてもらっていたものの行き先が決まっていなかった話です。

止めますと言ったところで、僕の話は終わっていました

止めますと言ったところで、僕の話は終わりました。その人の仕事は、そこからでした。

その人の仕事は、僕が言い終えたところから続いていました。

止めますと言ったところまで

僕にとって止めるは、言えば済むものでした。その人にとっては、進めていたものの行き先が決まって、やっと止まります。

止めますと言うのは、短い言葉です。その短い言葉のあとに、決めることが残っていました。

言うことを変えるなら、何を見てそうしたのかまで、言葉にして伝えます。今回なら、途中で出た結果です。

そのあと、まとめまでやってもらいました

どこまでをまとめて、どこから先は進めないのか。その目的を改めて共有して、まとめまでやりきってもらうようにしています。

まとめたものが何に使われるかも、あわせて話します。やめます、だけで話を終えないようにしています。

途中で変える必要があると思ったら、できるだけ早く伝えます。止める話は、顔を見て伝えています。

今回は、ここまでに得た結果をまとめてもらいました。仕事によって、その扱いは変わります。

止めますと伝えたあと、進んだところまでをどう扱うかも、続けて話します。

上から下へ進む一本の線が、最初の検討の下で横線に切られている図。横線の脇に「結果を見た」、上側に「ここまでをまとめる」、下側に「次の検討=着手していた」「その先=これから」の文字
図1:止めた線と、その上下に残っていたもの

ポイント:止めるものと、まとめるもの

  • やめるのは、僕が要ると言った先の検討
  • まとめるのは、出ていた結果

まとめ|止めるのも、僕の仕事でした

僕が要ると言った検討は、その人の中では最後まで要る検討です。だから、止めるのも僕の仕事でした。

結果しだいで分かれる仕事を、並びだけ渡していました。途中の判断軸まで、どこまで細かく前もって伝えるかは、今も迷います。

それでも、止めたあとに何を話すかは、決まっています。

🖊 止めますのあとに、続けて話すこと

  • 進んだところまでの扱い
  • まとめるのは誰で、どこまでか
  • まとめたものが、あとで何に使われるか

渡すときに何をどこまで言うかを、あらかじめ並べておきたくなったら、依頼を整理するテンプレートを置いてあります。

やめると決めたあと、僕にはもう一つ決めることがあります。進んだところまでを、どうまとめるかです。

※この記事は、一人の管理職の一次体験です。検討の中身・時期・人数は、個人や会社が分からない形に整えています。登場する部下は、このブログで使っている架空の人物で、名前や立場は実在の同僚と対応していません。会話は、意味を変えない範囲で整えています。制度や労務の解説ではありません。

— Calmly. Surely. —


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