この前お願いしたこと、止めます。
進めてもらっていた検討を、僕から止めたことがあります。誰かに止められたのではありません。
言うのは、思っていたより短く済みました。考えることが残ったのは、そのあとです。
ナギ
その検討を出したのは、僕でした
その検討をお願いしたのは僕で、途中の結果を見て要らないと分かったのも僕でした。
改善の検討でした。そのときは要ると思っていた検討を、いくつか先まで渡していました。
途中の結果を見ると、最初に思い描いていたものとは、少し違う結果が出ていました。その結果だけで、続きの検討をしなくても分かることが、もう出ていました。
途中の結果を見たら、要る材料は、もう揃っていました。
判断した時点では、要ると思っていました。途中で見える情報が増えて、そこまでは要らないと分かりました。
部下が止めてくれて助かったことは、何度もあります。その話は、前に書きました。
今回は、止めたのが僕だった話です。
その人は、僕の言ったとおりに進めていました
🧾 この章の話
僕が要ると言った検討を、その人がそのまま進めようとしていた話です。
その人は、僕が「要る」と言った検討を、そのまま進めようとしてくれていました。その人が悪いわけではありません。
僕が要ると言ったのだから、要るものとして進めるのが普通です。上司が一度そう言えば、部下はそのとおりに動きます。
僕の頭の中では、各段階の結果を見て、右へ行くか、左へ行くか、止まるかを決める仕事でした。渡したのは、そのとき考えられる段階の並びでした。
「結果しだいで要らなくなる」は、僕の頭の中にだけありました。落ち度があるとすれば、僕のほうです。
僕が要ると言った検討は、その人の中では、最後まで要る検討でした。
進捗を共有する場で、こう言いました
たまたま参加できた進捗共有の場で、僕はその場で止めると言いました。
若手の部下
ナギ
止めると決めたのは、その結果を見た瞬間でした。言うのに時間はかかりませんでした。
同席していた中堅の部下が、確かに、ここまでやってあれば終わりにしてもいいかもしれない、と言いました。僕一人の見え方ではなく、その場にいた人の目でも同じでした。
そうですよね、と僕は言いました。要る材料は揃っているので、ここまでをまとめましょう、と。
進めているところに、立ち会えない日もあります。そういう日は、週の報告の場で気づきます。
方向が違うと思ったとき、これ以上は要らないと思ったとき。「ちょっと待てよ」と感じたら、すぐには判断を言わず、詳しく聞く場を設けてから伝えるようにしています。
ポイント:その場にいられないとき
- 週の報告で「ちょっと待てよ」と思ったら、すぐには判断を言わない
- 詳しく聞く場を設けてから、判断を伝える
「え? これ、無駄ですか?」
返ってきたのは、無駄ですか、という短い言葉でした。
若手の部下
あとから分かったこと
その表情を見て、僕は「もっと早く言ってほしかった」と受け取りました。その人が手を動かしていた部分が、確かにありました。
少し遅れて、その人が続けました。次の検討が要ると聞いていたので、もう着手している、と。
言った僕は、そこまで進んでいたことを知りませんでした。止めると言った時点で、その人のところには、進めていたものと、着手したばかりの次の検討がありました。
判断の材料には、なっていました
無駄ではありませんでした。判断の材料になり得たものですし、まとめておけば、あとの人が同じ検討を繰り返さずに済みます。
取り組みの中身は、報告書にまとめます。改善の検討は、数年たつと、人が入れ替わって同じ場所で同じ検討が起きることがあります。
まとめが残っていれば、そのときに一から始めずに済みます。検討の中身は、あとで同じことをする人の材料になります。
自分の未熟なところは、そのまま伝えました。各段階で何を見て決めるのか、そこを示せていなかったと、あとで振り返りました。
相手の時間を使わせてしまったあとに、返す言葉のほうが抜けていた話は、前に書きました。今回は、言葉は伝えたのに、進めてもらっていたものの行き先が決まっていなかった話です。
止めますと言ったところで、僕の話は終わっていました
止めますと言ったところで、僕の話は終わりました。その人の仕事は、そこからでした。
その人の仕事は、僕が言い終えたところから続いていました。
止めますと言ったところまで
僕にとって止めるは、言えば済むものでした。その人にとっては、進めていたものの行き先が決まって、やっと止まります。
止めますと言うのは、短い言葉です。その短い言葉のあとに、決めることが残っていました。
言うことを変えるなら、何を見てそうしたのかまで、言葉にして伝えます。今回なら、途中で出た結果です。
そのあと、まとめまでやってもらいました
どこまでをまとめて、どこから先は進めないのか。その目的を改めて共有して、まとめまでやりきってもらうようにしています。
まとめたものが何に使われるかも、あわせて話します。やめます、だけで話を終えないようにしています。
途中で変える必要があると思ったら、できるだけ早く伝えます。止める話は、顔を見て伝えています。
今回は、ここまでに得た結果をまとめてもらいました。仕事によって、その扱いは変わります。
止めますと伝えたあと、進んだところまでをどう扱うかも、続けて話します。
ポイント:止めるものと、まとめるもの
- やめるのは、僕が要ると言った先の検討
- まとめるのは、出ていた結果
まとめ|止めるのも、僕の仕事でした
僕が要ると言った検討は、その人の中では最後まで要る検討です。だから、止めるのも僕の仕事でした。
結果しだいで分かれる仕事を、並びだけ渡していました。途中の判断軸まで、どこまで細かく前もって伝えるかは、今も迷います。
それでも、止めたあとに何を話すかは、決まっています。
🖊 止めますのあとに、続けて話すこと
- 進んだところまでの扱い
- まとめるのは誰で、どこまでか
- まとめたものが、あとで何に使われるか
渡すときに何をどこまで言うかを、あらかじめ並べておきたくなったら、依頼を整理するテンプレートを置いてあります。
やめると決めたあと、僕にはもう一つ決めることがあります。進んだところまでを、どうまとめるかです。
※この記事は、一人の管理職の一次体験です。検討の中身・時期・人数は、個人や会社が分からない形に整えています。登場する部下は、このブログで使っている架空の人物で、名前や立場は実在の同僚と対応していません。会話は、意味を変えない範囲で整えています。制度や労務の解説ではありません。
— Calmly. Surely. —
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